怪我で出血した時の応急処置は?
土曜日, 10月 22nd, 2011間の体内には1kgあたり80ccの血液が流れています。そして、体内の血液の30%以上を失うと生命の危機に関ることになります。大量の出血がある場合はまず止血を優先的に行います。また、感染症を防ぐためにしっかりと滅菌することが大切です。擦り傷・きり傷などの出血を伴う怪我をした場合、どのように対処するか、一般的な応急処置について紹介します。
[止血]
冒頭で述べたとおり、体内にある血液の30%以上を失うと、生死に関る事態になります。大量の出血がある場合は特に、一刻も早く止血を行うことが大切です。
この中でも動脈からの出血(非常に勢いのあるもの)を伴う場合は特に処置を急ぐ必要があります。
~まずは患部を心臓より高い位置に~
よく言われることですが、これは非常に合理的です。
血液も当然高い位置から低い位置に向かって流れますので、患部を血液の上流にすることによって、物理的に出血量を抑えることができます。
出血がある場合はできるだけ心臓より高い位置に患部を持ってくるようにしてください。
~直接圧迫止血法と止血帯法~
通常の出血の場合、直接圧迫止血法で対処します。
これは読んで字のごとく患部を直接圧迫し、出血を止める手法です。
この時最も気をつけなければならないのは、患部からばい菌が入り感染症を起こしてしまうことです。
止血はできるだけ清潔な布もしくはビニール類を介して行い、決して患部に直接触れないようにしてください。なお、怪我をしたときに、ツバをつけると治る、アロエを塗ると殺菌できるいう俗説がありますが、これは全く根拠のないものであり、さらに感染症の危険を増すことにもなりかねませんので、安易に行わないようにしましょう。
怪我の程度にもよりますが、患部を3分以上押さえ、頻繁に患部をチェックするようなことは避けてください。また、この時できるだけ強い力で患部を抑えるようにしてください。
怪我の程度が浅ければ、これで止血できますが、怪我の程度が大きい場合は効果がないこともあります。この時に行うのが止血帯法です。
ハンカチやタオル、布などのできるだけ幅のあるもので患部より心臓に近い部分を縛ります。
この時できるだけ強い力で縛ることが大事です。力が足りない場合は結び目に棒を刺し、回転させることで患部をより圧迫します。一旦血が止まったことを確認後、それ以上の力を加えないようにします。
そして止血をした時間を記録し、後から診察した医者が把握できるようにしておきます。
止血帯による止血を長時間維持する必要がある場合は、出血が続いていても30分に一回止血帯を緩めてください。これは、長時間血流を止めることによって患部が壊死してしまうことを防ぐためです。
上記の方法で止血ができない場合は、一刻も早く医療機関で手当てを受ける必要があります。
~頭・顔面の怪我~
人間の頭部は血管が集中しており、怪我をすると大量の出血を伴うことがあります。
怪我の程度の割りに大量の出血でパニックになりがちですが、焦らず冷静に止血の処置を施してください。なお、頭部を負傷した場合、程度によっては脳にダメージをもたらしている場合もあります。
自覚症状がなくても脳内出血が進行しているという危険性もありますので、頭部を汚した場合は血が止まっても油断せず、できるだけ医師の診察を受けるようにしましょう。
~止血処置をした人への注意!~
人間の血液は必ずしもきれいなものではなく、場合によっては見知らぬ人の感染症が伝染してしまう可能性があります。他人の血液には決して直接触れないように注意しましょう。また、触れてしまった場合は、石鹸でよく洗い流してください。
[殺菌消毒]
止血の次に必要なのが、傷口の殺菌消毒です。
特に不衛生な状況下での怪我の場合、外部に存在する様々な細菌により感染し、場合によっては生命に危険を及ぼすことも考えられます。ので、止血できたらすぐに殺菌消毒に取り掛かってください。
まずはきれいな水で患部を洗い、砂や汚れを取り除きます。
消毒剤は医薬品がのぞましいのですが、ない場合はアルコール類(糖分や他の成分を含まないできるだけ純粋でアルコール濃度が高いもの)や食酢を代用できます。また、市販のウェットティッシュは滅菌剤を含むものが多いため、これも代用することができます。
[その後]
患部はできるだけ清潔なガーゼ・絆創膏で保護し、定期的に消毒処置してください。
病院へ行くか否かの判断はケースによって異なりますが、小さな傷でも感染症に発展する恐れもありますので、できる限り専門家に診てもらうようにしましょう。

